2022-04-19
相続などの場面において、しばしば負動産を相続してしまったと嘆く声を聞くことがあります。
不動産を負動産に例える場合、あまりいい意味ではなさそうです。
ではどのような状態を指すのでしょうか?
この記事では負動産とはどのような不動産のことを指すのかや、負動産を相続した場合にはどのような対応方法があるのかについて解説します。
尼崎市、伊丹市、西宮市で相続した不動産売却などをご検討中の方は是非チェックしてください。
\お気軽にご相談ください!/
相続などで不動産を取得した場合、負動産を相続したといわれる場合、どのようなものを指すのでしょうか?
負動産とは基本的に、活用の方法が限られてしまう不動産を指します。
一般的に不動産を相続した場合、
といった方法が考えられます。
不動産は価値も高く、安定した財産として捉えられることが多く、相続して得た不動産を活用しながら資産を増やすことも可能です。
しかし、負動産を相続してしまうと活用方法が大きく限られてしまうので、そのまま放置してしまうケースなどが見受けられます。
もう少し負動産の内容について掘り下げてみましょう。
活用が限られてしまう不動産の特徴として、資産性がない不動産であるということが挙げられます。
資産性がない不動産とは、自分で住まいとして利用する予定がなく、貸すことや売ることも難しいといった不動産です。
比較的都心部よりも地方部にある不動産を相続した場合などに、資産性がない負動産と認識されるケースが多いといえます。
資産性がないので活用のしようがなく、更地のままになる場合や古びた空き家になっても放置する状態が続くことが多いでしょう。
負動産とはいえ、いつか活用方法があるから所有し続けておくといった人も多いのではないでしょうか?
しかし、不動産は所有しているだけでコストがかかってしまいます。
代表的なコストとして挙げられるのが固定資産税です。
固定資産税とは毎年1月1日時点の所有者に対して課せられる地方税のことで、自治体が算定する固定資産税評価額に一定の税率をかけた税額を課税します。
所有している不動産の規模や立地によって固定資産税はそれぞれ異なります。
毎年課税されますので、資産性がない不動産を所有し続けている間、固定資産税を納税し続けなければいけません。
負動産を所有している場合は、維持費の発生なども含め、マイナスとなることが多いので、早めの対策が必要といえます。
こちらの記事も読まれています|不動産売却において「契約不適合責任」を回避するためのポイントとは?
\お気軽にご相談ください!/
負動産は資産性がないため、相続したとしても一般的な不動産売却はなかなか難しい場合があります。
このような不動産を相続した場合の処分方法としては、不動産売却の他に相続放棄といった方法をとることが可能です。
では相続放棄とはどのようなものなのでしょうか?
ここからは相続放棄について解説していきましょう。
相続放棄とは相続時における選択方法のひとつで、相続予定の財産に対して相続する権利を放棄することができます。
相続される財産には、プラスの財産はもちろんですが借金などのマイナスの財産も含まれます。
相続したために借金を背負うことになるケースを防ぐための権利といえるでしょう。
また、表向きは負債ではないにしろ、負動産を相続しても今後経費の支払いなどでマイナスと想定されることがあります。
このようなケースでも相続放棄することで、不動産の取得を拒否することが可能です。
不動産売却ができない負動産を相続放棄により取得を拒否することができると述べました。
しかし、相続放棄には注意しなければならない点もあります。
ひとつめは、相続放棄には期限があるという点です。
相続放棄は被相続人が亡くなったことを知ってから3か月以内に手続きをおこなう必要があります。
亡くなったことを知って3か月以上経過してしまうと、相続放棄ができません。
負動産を相続しそうだと思った場合は早めの対応が必要です。
ふたつ目は、相続放棄は、マイナスの財産だけではなくすべての財産を放棄しなければいけない点です。
相続放棄は、もともと相続人ではなかったとみなされます。
そのため、放棄する財産を分別することはできず、相続予定であるすべての財産を相続することができません。
ここも注意しておきましょう。
最後の注意点として挙げられるのが、自分だけが相続人である場合に負動産を相続放棄した場合です。
一般的に不動産を相続放棄した場合、他の相続人がいない場合は国庫に帰属されます。
しかし国庫に帰属する相続放棄した不動産は管理責任が残ります。
固定資産税などの納税はしなくていいのですが、管理に関するコストは掛かり続ける場合があるのです。
管理責任を除外したい場合は家庭裁判所に申し立てをおこない、相続財産管理人を選任してもらいましょう。
相続財産管理人に財産を引き渡す手続きをとることで管理責任を除外することができます。
相続放棄をおこなう場合は、以上の点に対する注意が必要です。
こちらの記事も読まれています|不動産売却において「契約不適合責任」を回避するためのポイントとは?
\お気軽にご相談ください!/
負動産に対する対応のひとつとして相続放棄の方法を解説しました。
もうひとつの処分方法として挙げられるのが不動産売却です。
しかし負動産とよばれる資産性が低い不動産は、なかなか売却ができないことが特徴といえます
しかし、絶対に処分できないわけではありません。
ここからは負動産と呼ばれる資産に対する処分方法について解説します。
負動産と呼ばれる資産性が低い不動産は、不動産売却も難しいので処分に困るケースがあることを前述しました。
不動産売却は、一般的に不動産会社に仲介を依頼し売却する方法が一般的です。
依頼を受けた不動産会社が不動産売却するために売買市場で不動産を売りに出し、買主を見つけます。
買主が現れると、売買契約、引き渡しの手続きをおこない、引き渡しが完了すると不動産会社は仲介手数料を成功報酬として得ることが可能です。
しかし、仲介では負動産と呼ばれる資産性の低い不動産は市場のニーズが少なく、なかなか売却することができません。
そこで、もうひとつの処分方法として挙げられるのが、買取です。
買取は、一般的に売買市場に出す仲介と異なり、買主は不動産会社になります。
不動産会社が提示する買取金額に同意すると、すぐに不動産売却することが可能です。
買取のメリットとしては、買主が不動産会社ですので引き渡しまでの期間が早いということが挙げられます。
個人が購入することになると住宅ローンの審査などがある場合、引き渡しまで時間がかかってしまうことがあります。
買取の場合は最短数日でも売却ができますので、すぐにでも売却したい人にはおすすめです。
さらに買主が不動産会社になりますので、仲介手数料がかからないといった点もメリットとして挙げられます。
反面、不動産会社は、転売目的で不動産を購入しますので地域相場の不動産価格よりも安い価格で購入価格を提示するのが一般的です。
負動産と呼ばれる資産性の低い不動産となると、さらに安い価格でなければ買取しない可能性もあるため、地域相場よりさらに安い価格での売却となることも考えられます。
処分ができず、所有しているだけになってしまうと税金や維持管理費などで経済的な負担が重なるのであれば、安い価格でも売却した方がいいと考える人も多いでしょう。
安いとはいえ現金化することによりプラスの財産へ変換することもできます。
不動産処分の方法として相続放棄と買取は非常に効果的な方法といえるでしょう。
こちらの記事も読まれています|不動産売却において「契約不適合責任」を回避するためのポイントとは?
負動産を相続すると、マイナスの資産となってしまいます。
相続してメリットがあるかを十分確認した上で判断しなければいけませんが、頼りになるのが、売却実績が豊富な不動産会社です。
負動産の処分方法について、適切なアドバイスに期待ができます。
アパルトマンエージェント株式会社は、独自のネットワークで尼崎市、伊丹市、西宮市No1の物件情報量を持つ不動産会社です。
不動産売却を検討中の方はぜひ当社にお問い合わせください。
資格:宅地建物取引士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 賃貸不動産経営管理士 相続支援コンサルタント
学卒業してすぐ不動産業界に携わっており、賃貸、管理、売買等、不動産全般を経験しております。
2人のこどもがいるので、休みの日は公園等で遊ぶことが当たり前になっていますが、いつかこどもに遊んでもらえない日が来ると思うと、今を本当に大切にしなければと思っています。
仕事もプライベートもイケてる人になれるよう、興味の幅を広く持ち、まずやってみる事を心がけています!
所有されている物件を売却するには、まず不動産会社との媒介契約が必要となります。 売却を検討するお客様は、『どのような不動産会社なのか?』『高く売却してくれる不動産会社はどこか?』な...
2022-01-15
今回は「物件の囲い込みについて」お話したいと思います。不動産会社としては1件の不動産取引で、売上が倍増するか半分になるか、大きく結果が異なりますので、両手取引を目指すこととなります。この意識...
2022-01-24
今回は「お家はいつ売ればいいの?」 に答えたいと思います。 家は持ち続けることで資産価値が低下し、 相場下落のリスクに合うこともあります。 日頃から情報をあつめる事が大切です。 &...
2022-01-24
近年、不動産売却をする理由として多いのが離婚です。 離婚が理由で不動産売却するときに、注意したい点があります。 今回は尼崎市、伊丹市、西宮市で不動産売却を検討している方へ向けて、離婚で不...
2022-03-01
■年代・・・・・・40代■物件の地域・・・尼崎市■お問合せ方法・・電話【ご相談内容】残債があるが売却には影響がないのかとご相談を頂きました。【ご提案内容と結果】【担当者より】私たち「アパルトマンエージェント株式会社」は尼...
2022-12-08
■年代・・・・・・40代■物件の地域・・・伊丹市■お問合せ方法・・査定サイト【ご相談内容】現在北陸に住んでいる為、対面での相談が難しい。【ご提案内容と結果】売主様もご自身が生まれ育った場所で、新たな生活がスタートする事に...
2022-12-02
【お客様】■年代・・・・・・60代■お住まい・・・・尼崎市■物件の地域・・・尼崎市■ご売却理由・・・相続■お問合せ方法・・査定サイト【ご相談内容】親が亡くなり、相続したを出来れば早期に売却したい。【ご提案内容と結果】ご相...
2022-11-26
【お客様】■年代・・・・・・50代■お住まい・・・・神奈川県■物件の地域・・・尼崎市■ご売却理由・・・相続■お問合せ方法・・査定サイト【ご相談内容】親が亡くなり、相続した実家と遠方にある物件を売却したいが、不動産毎に不動...
2022-11-17
建物を売ろうと検討している場合、税金がいくらぐらいかかるのかを把握しておく必要があります。 きちんと把握しておくことで節税にもつながるため、分からない言葉や手続きはそのままにしておかないようにしましょう。 今回は、そ...
2022-12-27
これまで住んでいた家を売ろうと思ったときに、加入していた保険はどうなるのか気になっている方はいませんか? 家を購入したときには当たり前のように加入する保険も、いざ売却しようと思ったときにどうしたらいいのかは意外と知ら...
2022-12-20
現在、日本では空き家の増加が問題になっています。 空き家を放置するとさまざまな問題が発生しますが、定期的なメンテナンスには手間とコストがかかり、新しい活用方法もすぐに見つかるとは限りません。 そういった空き家問題を解...
2022-12-17
不動産を所有している限り、毎年固定資産税を支払わなければなりません。 評価額によっても金額は異なりますが、固定資産税の支払いを負担に感じている方も少なくはないでしょう。 しかし、固定資産税を滞納するとさまざまなリスク...
2022-12-05
地震大国の日本においては、不動産の耐震性を気にされる方が多くいらっしゃいます。 そのため、旧耐震基準の不動産の売却に苦労することが多々あります。 そこで今回は、旧耐震基準の不動産が売却しづらいと言われる具体的な理由と...
2022-11-14
不動産売却は人生の中で何度もおこなうものではありません。 そのため、発生する税金の種類や確定申告についてきちんと理解しておらず、不安に感じている方が多いのではないでしょうか。 そこで今回は、尼崎市・伊丹市・西宮市を中...
2022-10-18
不動産売却で室内の印象を良くするために、リフォームをおこなう必要はあるのでしょうか? リフォームは物件の状況によって必要な場合と不要な場合があるので、お持ちの不動産に合わせた方法を選びましょう。 そこで今回は不動産の...
2022-10-14
不動産売却では、不動産会社に対して仲介手数料が発生するのが一般的です。 どのくらいの仲介手数料を支払うのか、ケース別に目安を知っておくと安心して売却に進められます。 そこで、尼崎市・伊丹市・西宮市で不動産売却をご検討...
2022-10-06